研究活動
関西看護医療大学研究助成
本学では、看護及び保健・医療、教育等の分野に関する研究に対し助成を行うことにより、各分野の質的向上を図るとともに、教育及び実践の場に寄与することを目的とし、研究助成を設けています。特に、助手や講師など、若手研究者の創造的研究を支援しています。
関西看護医療大学国際学会発表助成
本学では関西看護医療大学に所属する教員の国際学会での発表を奨励することを目的とし、国際学会発表助成制度を設けています。
関西看護医療大学紀要
本学では、教育と研究の成果をまとめた「関西看護医療大学紀要」を発行しています。
14巻(2022年3月発行)より冊子体の配布は終了し、電子媒体でWeb公開いたします。
14巻(2022年3月発行)pdf
15巻(2023年3月発行)pdf
16巻(2024年3月発行)pdf
※関西看護医療大学紀要バックナンバーは、本学の機関リポジトリ『関西看護医療大学KKIリポジトリ』で全文pdfを公開しております。
FD委員会
本学では、開学時から力を入れてきた教員の資質向上に向けた取り組みをさらに推進するために、平成20年度にFD委員会を設置し、教職員一丸となったFD活動を展開しています。
看護診断研究センター
看護師にとって重要な仕事、
「看護診断」の普及を目指して
「看護師の仕事」と言えば、一般的な認識として、治療を行う医師の補助や患者さんの身の回りのケアが挙げられます。どちらも重要な仕事ではありますが、実はそれだけではありません。看護師にとって最も重要な仕事、それは「看護診断」です。この「看護診断」は、医学に基づいたドクターによる診断とは別に、ナースがくだす看護上の診断のこと。医師の治療で、たとえ病気そのものは回復に向かっていたとしても、眠れない、孤独、不安など、さまざまな後遺症を併発してしまう場合があります。そんな時、それらのサインを逃さずキャッチするのは、患者さんと触れ合う時間の長い看護師の役目なのです。看護師は、的確なアセスメントで状況を把握し、患者さんにとって今、何が必要であるかを見極め看護診断し、改善へと導く看護治療を計画します。そしてその「看護診断」がきっかけとなり、それぞれの専門医療チームを動かしていくケースも少なくありません。ただしその「看護診断」は、まだまだ開発途上にあり、診断の基準には曖昧な点が多数見受けられます。また、「看護診断」を行うには、多くの知識が必要であるが故、なかなか臨床実践できていないのが実状です。そこで、本学では、看護研究や教育における看護診断の普及、関連病院や行政、市民とのユニフィケーションを主な目的とした、「看護診断研究センター」を設立し、様々な活動を行っています。
看護診断研究センターを軸にしての活動内容
看護診断研究センターを軸に行われているのは、①看護診断セミナー、②教育研修活動、③関連病院・施設と行政との、人的資源を含めた相互交流、すなわちユニフィケーションです。看護診断セミナーは、看護診断の普及を目的に年2回(3月と9月)看護師・看護教員を対象に行っています。セミナー実施後の受講者の皆様の意見・希望を基に次のセミナーのプログラムを組むことで、臨床・教育の場で使える看護診断を目指しています。次に教育研修活動としては、今医療の現場で求められている糖尿病患者のフットケアに焦点を当て、知識・技術の習得を目的として3回コースで開催しています。ユニフィケーションとしては、学生の臨時実習の場を提供してもらう代わりに、これらの関連病院に教員を派遣、看護研究や看護診断過程、コミニケーション技術など、現役看護師の指導や教育にあたっています。そのため看護医療の最新情報や現場の声を、タイムリーに教育へ取り込むことができます。一方淡路市に対しては、町の保健室への教職員の参加、市民講座の開催を行い、本学の知財を積極的に提供しながら、地域における大学としての役割を果たしています。さらに本年度からは「教育サポータープログラム」として、地域住民が学生の教育に参加できる体制を構築し、学生と地域住民との交流を通してお互いの存在を認識し、地域に開かれた大学を目指すための企画と共に、モンゴルの大学との国際交流企画も進めています。今後も看護診断研究センターや大学を拠点に、さらに充実したコミニケーション活動を展開すべく、関西看護医療大学は進化し続けます