古川 秀敏
HIDETOSHI FURUKAWA 地域看護学分野 教授
- 学位
- 看護学士、修士(看護学)、博士(保健学)
- 専門分野
- 在宅看護学、老年看護学
- 研究課題
- 認知症、地域在住高齢者、認知症介護者、看護診断
- 研究概要
- 在宅における患者とその家族に対する看護援助とケアシステムの構築に関する研究を行っています。
- 研究中のテーマ
- 認知症の方やその介護者
- 主要論文
-
「Developing a social capital scale for family caregivers of people with dementia. 」
「The difficulty of selecting the NANDA-I nursing diagnosis (2015-2017) of ""Death Anxiety"" in Japan. 」
「NANDA-I看護診断”死の不安”の診断指標の妥当性に課する研究」
「認知症高齢者と生活する家族の認知症に対する認識」
「訪問介護サービスに対する利用者の満足度とサービスの有効性との関連」
「地域在住高齢者の抑うつの関連要因 −N県N町の老人クラブの調査結果−」
「Reliability and validation of the Positive Aspects of Caregiving scale among Japanese caregivers of people with dementia.」 - 所属学会
- 日本公衆衛生学会、日本認知症ケア学会、日本老年看護学会、日本看護研究学会、日本看護科学学会、日本老年社会科学会、日本在宅ケア学会、日本看護診断学会、日本地域看護学会
- 経歴
- 1993年3月 千葉大学看護学部卒業
1993年4月 千葉大学医学部附属病院救急部・集中治療部
1996年4月 千葉大学大学院看護学研究科博士前期課程
1998年4月 長崎県総務部新大学準備室
1999年4月 県立長崎シーボルト大学助手
2005年4月 県立長崎シーボルト大学講師
2010年4月 国際医療福祉大学福岡看護学部准教授
2012年4月 関西看護医療大学准教授
2021年4月 関西看護医療大学教授(現在に至る)
現場で一番大変だったことはどんなことでしたか?
看護師として勤務中、取り返しのつかない事態を引き起こしてしまい、すごく落ち込みましたが、同僚のナースをはじめ職場の皆さんに助けてもらいました。緊急時に、大きな声で知らせることの重要さを再確認しました。
現場で一番嬉しかったエピソードは?
長期間入院されて亡くなった方のご家族が、私が勤務に入ったときに「どうもありがとう」とおっしゃりながら握手を求めてこられたこと。
看護を学ぶ在学生へのメッセージ
皆さんと共に学習できることを嬉しく思います。あらゆる出会いを大切にして、感性を大切にしてください。また、大学生の本分は学業にあります。看護は多種多様な学問分野の英知を取り入れ、病める人々のみならず健康な人々やその家族、そしてそれを取り巻く集団の反応をみていきます。大学生活の4年間にさまざまな書物に触れることをお勧めします。
これから看護職を目指す人へのメッセージ
看護をする上で感性は大切だと思います。サークル活動や趣味に没頭したり、人とのお付き合いなどを通して、感性を磨いてください。また、看護師は生涯、学習を続けることが必要です。知的好奇心を忘れずにさまざまなことに挑んでください。
看護職を一言で表すと?
患者さんや療養者さん、そのご家族の伴走者であり、生涯にわたり学びが必要な職です。
今後チャレンジしたいこと、大学で取り組みたいこと
お年寄りがその人らしく生活できる社会とはどのようなものかを探求したいと考えています。特に、認知症の方々とそのご家族がその人らしく生活できるためにはどのようなことが必要かを明らかにしていきたいです。